1992(64歳)

孫五郎誕生。

「振動-記憶」Vibration-Memory信濃橋画廊(大阪)
「振動-記憶」「左手を頚動脈に」出品。

「左側の壁-2000×6000×400℃」秋山画廊(東京)
「左側の壁-Sulfer」Left Side Wall-Sulfer (鉄、硫黄、熱、洗面台)

左側の壁-2000×6000×400℃

左側の壁-2000×6000×400℃

「熱言語-落下する熱」Falling Heatサイギャラリー(大阪)
「熱言語-落下する熱」Falling Heat
「熱」を媒介にしてもコミュニケーションは成立するはずである。その試み-「熱言語」。この作品は展示会終了後「落下」して、ビンの部分は取り替えられた。

熱言語-落下する熱(落下前)

熱言語-落下する熱(落下前)
(Photo by Hiromu Narita)

熱言語-落下する熱(落下後)

熱言語-落下する熱(落下後)
(Photo by Hiromu Narita)

「熱言語-落下する熱」 Falling Heat(ドローイング)
ドローイングの中に「大腸菌の領域」という場所がある。村岡は滋賀大時代に暇を見つけては大腸菌を使った研究をしている研究室に行って、顕微鏡で大腸菌を飽かず観察していた。何の意図性も我々には感じられないその行動に、村岡は羨望とも言える感情を抱いた。
「私は大腸菌になりたい」と村岡は言う。
後の広島での6本の酸素ボンベには、大腸菌も含め6種類の微生物の名前が刻印されている。
宇宙的視野からの「平等性」は、松澤にも通ずるところがある。
「熱言語-落下する熱」(ドローイング)
「熱言語-残留熱」(ドローイング)
「熱言語-焼失した精子」(ドローイング)
「熱言語-熱の遠近法」(ドローイング)
「熱言語-ガラスの向うの熱」(ドローイング)
「熱言語-平行の熱」(ドローイング)

熱言語-落下する熱

熱言語-落下する熱

熱言語-残留熱

熱言語-残留熱

熱言語-焼失した精子

熱言語-焼失した精子

熱言語-熱の遠近法

熱言語-熱の遠近法

熱言語-ガラスの向こう側

熱言語-ガラスの向こう側

熱言語-平行の熱

熱言語-平行の熱

「大阪現代アートフェア-10回記念特別展 ’92」マイドーム大阪(大阪)
「下位の酸素」(鉄、酸素ボンベ、地下鉄の音)

「なぜか気になる人間像ピカソ、ダリ、ホックニーなど徳島県近代美術館所蔵名品展」埼玉県立近代美術館(埼玉)

「カサハラ画廊20周年記念展」カサハラ画廊(大阪)

「語り出す鉄たち-今日の金属彫刻から」東京都美術館(東京)

?「彫刻家による絵画/画家による立体展」ギャラリー16(京都)
「左手の(?)」(キャンバスに油彩)
「酸素」
「残留酸素No.5」Residual Oxygen No.5 23φ×150cm /75×105cm(酸素ボンベ、ドローイング)

残留酸素No.5

残留酸素No.5

「酸素-滋賀」Oxygen,Shiga(鉄、金メッキした酸素ボンベ)滋賀県立美術館永久設置。
左側の鉄板には、以下のようなメッセージが刻まれている。

For the Burnt Vocal Cord
or
One Who regards
His Hometown as a Strange

このメッセージの後半は、サイードが『オリエンタリズム』の中でアウエルバッハから孫引きしたものをさらに柄谷行人が『悲劇と言葉』の中に引用した、「故郷を甘美に思うものは」から引いている。

酸素-滋賀

酸素-滋賀
滋賀県立美術館提供 2021年撮影