1979(51歳)

「インテリア」ギャルリーキタノサーカス(神戸)
「IRON BED」Iron Bed(鉄)
戦時中の教育期間中、当番で寝ずの番が回ってくる。夜中眠くなる。その時壁にたまたま板が立て掛けてあった。その板と銃とに寄り掛かって仮眠を取っていた。テーブルを作った時にその時の事を思い出して作ったのであろう。後に「鉄の墓」にリメーク品が収蔵されている。
「テーブルとイス」出品。

IRON BED

IRON BED

「扉」ギャラリー手(東京)
「扉」door (鉄、漆喰)
蔵の扉。完璧に空間を密閉する。開いた黒漆喰にコンテで日を鋏んだ頚動脈ドローイングがされている。空間と時間を閉じたり開いたりする。アイアン・ブックに続く。この作品は、後年ある大学で人為的に破壊された。

扉

「手(あやとり)」、「貯蔵-蝿の生態とその運動量」出品。

「第15回今日の作家<横浜 ’79>展」横浜市民ギャラリー(横浜)
「ホヴァリング(空中停止)」出品。
「乾燥器-塩の線」Dryer-A Line of Salt 60 ×180×90cm(鉄、土、熱、ガスバーナー(4基)、プロパンガス、塩水)
熱せられた鉄板上に(下部にガスバーナー設置)塩水を含んだ糸を張り、それを指で弾くことにより、瞬間的に水分が気化し、塩の結晶が線状に痕跡化したもの。

乾燥器-塩の線

乾燥器-塩の線