1971(43歳)

「第2回現代国際彫刻展<現代世界の人間像>」彫刻の森美術館(箱根)
「We Never Evolve」 80×100×200cm(木、タイプライターによる文字 )
関所としての「箱根」で、立て札に墨ではなくタイプライターによる英文字(=アメリカ文明)で書く。反アメリカの作品。文明の関所としてアメリカ文明を締め出している。

We Never Evolve

We Never Evolve

「和歌山現代美術展」和歌山県立近代美術館(和歌山)
「第4次会談(机と椅子)」(鉄板、分解された拳銃)
安保の一環として防衛計画が強化されていく日米会談への抗議。

第4次会談(机と椅子)

第4次会談(机と椅子)

「作家とシルク印刷展」タグチプロセス(大阪)
「シルクスクリーン」Silk Screen (美術手帖、リンゴ)
美術手帖のあるページを見開き、生のリンゴを置き、その表面にそのページの一部をシルク印刷した。
展覧会の2日目にインド人の女性がやってきてリンゴを齧って飲み込んでしまった。その齧ったリンゴはそのまま展示され続けた。作品に他者性が加わって、それ自体をまた作品化している。

「第4回現代日本彫刻展-材料と彫刻・強化プラスチックスによる」宇部市野外彫刻美術館(山口) K氏賞受賞

シルクスクリーン

シルクスクリーン

「ゲル化」Gelation 80×100×200cm(樹脂)
公園のコンクリートの既成のベンチをまず木枠で型取り、その木枠をベンチからずらし、一部を取り込んだ状態で、ポリエステル樹脂28缶を封入し固めた(ゲル化)後、木枠を外したもの。ものの硬化(物質の変化)を最もミニマルな形で視覚化した。場所性とズレ。展示後も作品の撤去は意識的に行われず、現場に意図的に放置された状態のままにされた。

ゲル化1
ゲル化2
ゲル化3

ゲル化

ゲル化(図)

ゲル化(図)

「THE END」The End 50×40×25cm(鉄、樹脂、他) 1978年修繕
小品。