1982(54歳)
オートバイによる交通事故により約3ヶ月間入院。右の鎖骨骨折、肩甲骨ひびで右手が使えず一 年ほど製作を休止する。
1983(55歳)
「蒸留水」ギャラリー16(京都)
「蒸留水8リットル」Distilled Water 10×100×100cm(鉛、蒸留水、ネオン管)
8リットルの蒸留水を鉛の中に封入したもの。
「三本の酸素」(鉄、鉛、酸素、バルブ)
3本の銅パイプの中に1気圧の酸素を封入したもの。後に「鉄の墓」の壁に使われた。
「12mの塩」Twelve Meter Salt 5×120×150cm(鉄、ワイヤロープ、塩水、熱)
鉄アングル上にワイヤロープに塩水を浸してアングルの下から炙った。
「直線」Straight Line 5×5×80cm(鉛、ピアノ線、バネ)
「直線」という概念を視覚化したもの。中心に小さいバネが入っていて、鉛=状況が変化しても、たえず空間の中で直線を保っている。「ホヴァリング」を横にしたものである。
「彫刻なるもの」鎌倉画廊(東京)
「直角の水」Right-Angle Water 40×80×20cm(鉄、鉛、水)
直角に曲がった鉄の水路に、鉛に封入された水が直角に曲がった状態で置かれている。
「酸素Ⅰ」OxygenⅠ(鉄、鉛、酸素、バルブ)
「熔断1380 ℃×6000」信濃橋画廊(大阪)
「熔断-6000 mm×1380℃」6000×1380℃ 6φ×600cm(鉄、熱)
6φの鉄棒を床上5cm位の高さに設置し、その鉄棒を端から1380 ℃のバーナーの熱で熔断していく作業。熔断の跡が床には直線的に残るが、熔断された鉄棒の方は熔断の熱が冷えることによってゆるやかなカーブを描く。
「酸素Ⅱ」OxygenⅡ(鉄、鉛、酸素、バルブ)
ロバート・モリスのミニマル・アートを越えようと意識して作った作品。様式として見た場合、マレービッチを含めたミニマル・アートが最も重要。美術の枠を越えて、最も批評精神を持った、社会性がある活動と村岡は観ている。芸術至上主義とは、対局にある。本当に人間の文明の限界を示している、痛烈な批判である。その観点からミニマル・アートとコンセプチュアルの関係を改めて問い直す必要がある。そして、ミニマルで不満足な点、欠落しているものは何かを追求していく必要がある。その最初の試み。
「遺跡シリーズ」(ドローイング)
「直角の水」、「三本の酸素」出品。
「現代日本美術の展望-立体造形」富山県立近代美術館(富山)
「酸素」、「蒸留水」出品。
「現代美術の動向Ⅱ1960年代-多様化への出発」東京都美術館(東京)
「手(あやとり)」出品。
「EXHIBITION IRON-鉄」サンパル市民ギャラリー(神戸)
「Green(緑)」 Green(Midori) 80×120×100cm(鉄、クレパス)
「Iron box」Iron Box 30×90×28cm(鉄、にごり水、紙、コンテ(白))
タクラマカンのローラン遺跡をイメージしたもの。ローランの経度、緯度が荷札に記されている。(北緯40° 東経90°)ローラン遺跡では、金髪の少女のミイラが発掘されている。帰国後、金髪の少女のミイラの代りに羊の角の化石を取り付けた。
「熔断-2000mm×1380℃」6φ×200cm(鉄、熱)
「空位」 55.5×75cm(紙に鉛筆)
「ガラスNo.1」Glass No.1 90×50cm(ガラス、鉛、クレパス、鉛筆)
「ガラスNo.2」Glass No.2 90×50cm(ガラス、鉛、クレパス、鉛筆)