1972(44歳)

関西女子美術短期大学の教授となる(1981年退官)

「貯蔵していくことA光B生態(蝿)」信濃橋画廊(大阪)
「貯蔵-光」Storage-Light 200×200×200cm(懐中電灯、ビニール、電池、鉄)
「鉄棒に吊るされた一辺150cm立方の、密閉された黒のビニールシートの中に、20本の懐中電灯の光を投入し続けた。その間消費した電池は840個。」

貯蔵-光1
貯蔵-光2
貯蔵-光3
貯蔵-光4

貯蔵-光

「貯蔵-蝿の生態とその運動量」Storage-The Ecology of Flies and Their Momenta 100 ×70×70cm(鉄、ガラス、20W電球、蝿の幼虫)
「蝿の幼虫が上部のガラス器具入口から展示期間中密閉された鉄の箱の中に投入された。その幼虫は、箱の中で順次蝿の成虫へと成長し、やがてその一生を終えた死骸は、下部の小さな出口から順次排出された。展示最終日迄その数は385匹。その後上部の入口と下部の出口は封印された。」

貯蔵-蝿の生態とその運動量1
貯蔵-蝿の生態とその運動量2

貯蔵-蝿の生態とその運動量

「神戸須磨離宮公園第3回現代彫刻展-都市空間のなかに」神戸市須磨離宮公園(神戸)
神戸美術愛好家協会賞受賞
「貯蔵-都市空間の中で」Storage-In Urban Space 100×600×300cm(鉄、振動スピーカー、集音マイク、アンプ、電話回線、その他)
「神戸市内の3箇所に設置された集音マイクから電話回線を通じて、それぞれの都市の振動エネルギー(音)を、現地に設営された鉄板に展覧会中投入し続けられた。」 都市エネルギーを音として鉄板内に貯蔵した作品。貯蔵3部作。

貯蔵-都市空間の中で1
貯蔵-都市空間の中で2

貯蔵-都市空間の中で

共同行為「この偶然の共同行為を一つの事件として(三人の心臓音)」
今井祝雄・倉貫徹との街頭イヴェント(大阪難波・御堂筋)
この共同行為には、次のようなコメントが添えられた。 「今回、今井祝雄・倉貫徹・村岡三郎の共同行為として各自の心臓音を7月20日以降10日間この一 角に投入します。心臓音は、店内のテープレコーダーと屋上の3台のスピーカー及びウィンドーのオシログラフで構成されています。街の騒音と人間の生命体としてのリズムを相互に浸透させます。」

この偶然の共同行為を一つの事件として(三人の心臓音)1

この偶然の共同行為を一つの事件として(三人の心臓音)

三人の心臓音を御堂筋のビルの屋上に設置した3つのスピーカーから同時に流した。三人の心臓音が重なる時がある。10日間続ける。2人のヤーサンが毎日そのスピーカーの前にやってきて、聞いていた。この反社会性の行為に、「こんな痛快なことはないわ」と共感を感じ、撤収の後片づけまで手伝った。

この偶然の共同行為を一つの事件として(三人の心臓音)2
この偶然の共同行為を一つの事件として(三人の心臓音)3
この偶然の共同行為を一つの事件として(三人の心臓音)4

この偶然の共同行為を一つの事件として(三人の心臓音)

「部分展」信濃橋画廊エプロン(大阪)
「第5回現代の造形<映像表現 ’72>もの、場、時間、空間-Equivalent Cinema-」京都市美術館(京都)
「棒」(8mm映像)
店舗のウインドウに外から棒を何回か位置を変えて立て掛けた映像を中から撮り、それを美術館で再生しながら、その映像のスクリーンに棒を何回か位置を変えて立て掛けていく作品。時々偶然に映像と現実の棒とが重なる時がある。その時間、空間性のズレを露わにした作品。メディアは何を使おうと表現したいコンセプトは同じである。

棒

「貯蔵-蝿の生態とその運動量(一匹分)」 Storage-The Ecology of Flies and Their Momenta 40 ×30×30cm(鉄、蝿の幼虫)

貯蔵-蝿の生態とその運動量(一匹分)

貯蔵-蝿の生態とその運動量(一匹分)