1989(61歳)
「タナトス」信濃橋画廊(大阪)
「10本の酸素」信濃橋画廊エプロン(大阪)
「10本の酸素」Oxygen-10 200×800×200cm(鉄、酸素ボンベ、帆布、硫黄、熱)
「OXYGEN」岡崎球子画廊(東京)
「酸素-焼失した声帯」Oxygen-Burnt Vocal Cords 160×50cm(金の酸素ボンベ、板)
言語が資本主義的に言語が言語を生んでひとり歩きしていく状況を危惧している。声帯の身体性に言語を一度引き戻した上で、焼ききる。言語のゼロ化。例えば、触覚と言語を同次元化してみる。焼き切った声帯からは、吃音のみが発せられる。視覚についても同じ問題がある。人間の歴史の中で視覚が優先化されすぎている。そのことにより、見失ってしまっている事があるのではないか。美術はその傾向を助長してきたのではないか。ミニマリズムは、美術の問題を越えてこの問題を詰めているという面で評価できる。もう一度宇宙と対峙するためには、この言語の問題、視覚の問題を一度ゼロ化する必要があるのではないか。「酸素」、「貯蔵」以後の作品は、このゼロ化の作業である。松澤の仕事もしかりであろう。
「OXYGEN」なるせ村田画廊(東京)
「酸素-焼失した声帯」、「熔断-11000 mm×1380℃」、「塩の先端」出品。
「主張する小さなオブジェ展 PARTⅡ」信濃橋画廊5(大阪)
「曲がった熱」
「5・ドローイング展」児玉画廊(大阪)
ドローイング2点出品。
「白州・夏・フェスティバル ’89」(白州町、山梨)
「酸素-白州」Oxygen-SIRASU
「主張する小さなオブジェ展 PARTⅢ」信濃橋画廊5(大阪)
「日本1989」(ユーロパリア ’89ジャパン)ゲント市立現代美術館(ゲント、ベルギー)
「10本の酸素」、「折れた酸素」、「火床」出品。
「ユーロパリア ’89ジャパン」カタログ 中原佑介(ゲント市立現代美術館)