1960(32歳)

「関西二科展」そごう百貨店(大阪心斎橋)
「手(あやとり)」 100×55×20cm(鉄)
手動ロボット。あやとりをやると手が開いたり閉じたりする完全なメカニックな作品。造形的なものではなく。子供の遊びをメカニックなものが奪ってしまっている。機能文明に対する批判。

「第45回二科展」東京都美術館(東京)
堀内正和に説得されて出品。二科会彫刻部会員になる。

手(あやとり)

手(あやとり)

「習性」(セメント、鎖)
60年安保に参加しながら作った作品。「習性」という題名は、安保に参加する人としない人との温度差で、参加しない人の精神状態を呼んだもの。ある構造の中から突き出ようとするのであるが、それが鎖=習性によって引き戻されている。

習性

習性

「第1回集団現代彫刻展」西武百貨店(東京池袋)
「ブンドウ」(鉄)
「冬眠(鳥)」(鉄、鎖、バネ、ブロック)
その時の時代の中でどう生き残るかの方法論。鳥のように空中に浮いて、しかし自然の木にではなく、ブロック=建造物にすがりついて、その状態のまま冬眠する。時代背景の中での心理状態の表現。戦争から安保の中での敗北感。その中での生への摸索として作品を作らざるを得なかった。かなり実存的にリアリティのある活動であった。 「冬眠中」へと繋がって行く。

冬眠(鳥)

冬眠(鳥)

「手(鉄板を持つ手)」 A Hand Holding an Iron Sheet 75×35×14cm(鉄)
鉄が鉄を持つ。「ホヴァリング」に続く作品だが、違うところは、鉄には意志が無い。その意志になるのが重力である。重力と保持力とのトートロジー。

「現代美術の動向展」京都国立近代美術館(京都)

手(鉄板を持つ手))

手(鉄板を持つ手)