1954(26歳)

長女秀子誕生。

「第39回二科展」東京都美術館(東京) 特選
「鉄」Iron 200×50×20cm(鉄)
鉄の障壁に守られた自刻像。中のぎざぎざの部分が自分(=神経)。外部からの排除のための角=アンテナがある。後ほどジャコメッティ、河原温の浴室に同様な表現を見出し共感 する。このとき熔断を初めて行なう。当時の社会に対する反応(緊張、違和感)。「自同律の不快」の表現。自分と社会との関係と自分と鉄との関係に通じるものを感じた。「他者」とし ての「鉄」。
「1954年7月」と書いてある場合もあるが、同一作品。「鉄」 で統一。

鉄