1958(30歳)
「関西二科展」大丸百貨店(大阪梅田)
「水平へのエナージ」(鉄、クロンメッキ)
石戸鉄板を何枚か並べたところからエネルギー(鉄棒)が吹き出している作品(図参照)。
「第43回二科展」東京都美術館(東京)
「棲息」(鉄、クロンメッキ)
クロンメッキしたリングが回転する。リングは、当時の世の中を変革していくための社会に対する共同の観念をシンボライズしたもの。周りの鉄に囲まれた中でいかに生き延びて行くかを摸索している。
周囲の構造体の有り様。日本においてアメリカ的な合理性への意志そのものが、分解へと向かってしまっているのではないかという危機感。 「分解への構造」へと繋がっていく作品。