1952(24歳)

この頃、アルバイトで巨大なレリーフを各地で製作する。

「第37回二科展」東京都美術館(東京)
「土」Soil 15×20×20cm(土着色-鉄色)
土を固めて乾かして鉄色に着色したもの。兵器(鉄砲)の部分を抽象化したもの。1953年の自刻像に続く防御性の作品。鉄は素材として惚れてとかではなく、常に対象化された存在としてあった。鉄瓶等、日常化された(=人間に手なづけられた)鉄とは全く捉え方が違う。熔断などの仕事でも鉄との闘い=緊張感を作品化している。(若林との違い。セラと同等?)と同時に鉄によってしか守られないという信頼感もあり、それが常に違和感を抱かせる。
そこからくる緊張感。鉄の質感からくる。「他者」としての「鉄」。

「関西二科展」大阪市立美術館(大阪)

土